A1 Shin Kan Sen A2 Jangmeen B1 UME2ME |
90年代から現在まで常にハウスシーンの中心で玄人好みな作品をリリースし続けているベテランハウサーPhil Asherの別名義プロジェクト。3曲全てニュージランドのJazzマンMark De Clive-Loweが書いた曲で、Jazz、ブレイクス、エレクトロにアブストラクトなエッセンスを織り交ぜたDeep House。A2のJangmeenにはNathan HainesがFluteで参加しています。3曲とも派手さはありませんが、Deep系のDJのセットには末永くチョイスされるであろう佳作揃いです。中でも一押しはB面のUME2ME。地味〜にコズミックなテイストが入っていて、フロアではもちろんですが、リスニングでも十分楽しめるハイブリッドなディープハウス。2012年にドイツのOnly One Musicから再発も出てましたね。ジャケット、盤ともに薄いスレがあり、A1のイントロにごく軽いチリノイズがありますが、記事なるレベルでもなく概ね良好です。
A1 Free Your Mind (Tribal Mix) A2 Free Your Mind (Tribal Instrumental) B1 Free Your Mind (Slam Mix) B2 Free Your Mind (Classic AM Mix) |
Darryl JamesとのD & Dコンビで90年代中期に良質のガラージハウスをリリースしていたDavid Anthonyによる哀愁系Vocalガラージハウス!オリジナルは91年に12th Avenue Recordsからリリースされていた曲で、Mixを変えてEmotive Recordsからの再リリース。オリジナルはマッタリとしたグルーヴ感が演歌の花道なVocalハウス系に人気の曲でしたが、このEmotive Records盤ではより洗練されたクラブ向けのアレンジで、SwingyなB面がクールです。黒プレーンジャケット、盤ともに良好です。
A1 What About This Love? (Kenlou Mix) A2 What About This Love? (Gonve Mix) B1 What About This Love? (Luv Dub) B2 What About This Love? (Masters At Work Dub) B3 What About This Love? (Instrumental) |
Mr. FingersことLarry Heardの傑作であり、シカゴディープハウス名曲でもあり、代表作のひとつでもある89年のオリジナルを、KenlouことMasters At Workの二人がリミックスした92年盤。89年のAlleviated Recordsからのオリジナル盤は近年では手が出しづらい価格まで高騰していて、その余波でUK ffrrライセンス盤までプレ値になってますね。慈愛に満ちた至高のメロディと甘いVocal、オリジナルのテイストをしっかりと継承しつつ、90年代初頭のMAWらしいややSwingしたリズムでよりフロアを意識した様な作りにアレンジしてます。正直この手のリミックスって難しいと思うんですよね、原曲が良すぎるというかイメージが強すぎて。90年代らしさが出ているB面の方がDJ的には使いやすいと思います。ジャケット背面にプロモ刻印、口部分に3mmくらいの破れあり。ジャケット盤ともに薄いスレがあり、ごく軽いチリノイズがありますが、特筆するレベルでもなく概ね良好です。
A1 Promised Land (Longer Version) A2 Promised Land (Pianopella Version) B1 Can You Still Love Me? (Dub) B2 Can You Still Love Me? (Vocal) |
Joe Smoothの代表曲の一つThe Promised LandをPaul Weller率いるバンドThe Style Councilがカヴァーした異色の一枚!一般的に知られているJuan AtkinsがリミックスしたUK盤、UKプロモと同じ収録内容の正規盤です。オリジナルの感動的な雰囲気を忠実にアレンジした、リスペクトを感じさせる内容で、メジャーのロックバンドがシカゴインディーのハウスミュージックをカヴァーしたことで話題になりましたね。あまり見かけませんがJoe Smooth本人によるミックスを収録した盤も出てます。A面のレーベルに薄いシミあり。黒ペラジャケ、盤ともにごく薄いスレがありますが、目立ったノイズもなく良好です。
A1 Get Wise (The Village Mix) A2 Get Wise (The Red Zone Dub) A3 Get Wise (Bonus Beats) B1 Get Wise (New York Mix) B2 Get Wise (Instrumental) B3 Get Wise (New York Radio Edit) |
90年代初頭のスマッシュヒット!David MoralesのリミックスでキャッチーなVocalハウスです。New York MixではDef Mixファン感涙の流麗ワークを炸裂させています。Steve Silk Hurleyのリミックスを収録したUK盤もリリースされています。こちらはUS正規盤と同じ内容のUSプロモです。黒プレーンジャケットは新品交換済み。盤も良好です。
A1 Chic Mystique (Club Mix) A2 Chic Mystique (Club Dub) A3 Chic Mystique (Bonus A Cappella) B1 Chic Mystique (12" Remix Extended Album Version) B2 Chic Mystique (Lovely Club Mix) B3 Chic Mystique (4 A.M. Mix) |
MAW、Roger Sと90年代のハウスシーンを鮮やかに彩ったリミキサー陣が絡んだ90s House Hit!ガラージ、ディープ、アッパー関係なしにハウス系なら持っておいて損しない鉄板の一枚!正規盤とは収録内容違い(正規盤収録のBrothers In Rhythmのミックスは未収録、正規盤未収録のMAWのBonus A Cappella、Roger Sの4 A.M. Mixを収録)のUSプロモです。一聴しただけでRoger Sと分かるメローなピアノとJazzyなリズムが心地よい4 A.M. Mixがオススメです。両面のレーベルにごく薄いシミあり。黒プレーンジャケットは新品交換済み。盤も良好です。
A Say That You Love Me (FK-EK Japanese Vocal Mix) B Say That You Love Me (Dub) |
世界中でヒットした日本語ハウス!Eric KupperとFrançois Kevorkianがリミックスなんで当然なのですが、あまりにも完成度高い!旦那さんのDanny Krivitがエディットした英語ヴァージョンも今となってはプレ値ですし、2000年代初頭の曲は今が底値と言って良いタイミングですので、お持ちでない方はお見逃しなく〜正規盤と同じ収録内容のUSプロモ、リリースノート付きです!黒プレーンジャケットは新品交換済み。盤はA1のイントロ部分で軽いノイズが2回確認できましたが、ど頭のミックスで隠れる部分なので問題ないかと。それ以外は非常に良好です。
A1 Groove Thing (Vocal Mix) A2 Groove Thing (Instrumental Mix) B1 Groove Thing (Pucci Mix) B2 Groove Thing (60 Mix) |
デビュー曲State Of Mindがハウスクラシックマニアの間で珍重されているUKの3人組KCCの初期リリース。State Of Mindはブリープな感じのトラックでしたが、今作は当時Deep〜Garageな作品をリリースしていたAzuli Recordsの立ち上げ時期でもあり、Deepな男性Vocalハウスです。ストロングでマッシヴなベースライン、浮遊感を漂わせるシンセとシリアスな雰囲気のオルガンシンセが90年代初頭のハウスなオーラプンプンです。B面は当時ロンドンで人気だったBlack Market RecordsのDavid Piccioniによるリミックスで、オリジナルよりも柔らかい音色がよりNYっぽい雰囲気です。個人的にはインストが時間帯やフロアのテンションを気にせずに使える感じでオススメです。このグループはAzuliからの次作Heavenも同路線のガラージハウスでShelterからもリミックスがリリースされていました。黒プレーンジャケットは新品交換済み。盤は薄いスレがありますが、目立ったノイズもなく良好です。
A1 For U (Underground Mix) A2 For U (Underground Dub) A3 For U (For House Mix) A4 For U (Accapella Mix) B1 For U (Radio Mix) B2 For U (Club Mix) B3 For U (Funky Mix) |
90年代のシカゴハウスシーンの中核レーベルの一つClubhouse RecordsからのDeep Vocalハウス。Hula & K. Fingersのプロダクション、Stringsがシカゴハウスクラシックとして人気のDa Posseのミックスで、ベースはベーシックなガラージマナーに則ったVocalハウスなのですが、RazeのBreak 4 Loveを思わせるようなビーツにシカゴなノリのRapとベースがメローなメロディーと妙にマッチしたUnderground Dubや、シカゴハウスクラシックのオマージュ的なFor House Mix、Accapella Mix(アカペラじゃないですけど)とRadio Mixはサルソウルなメロディーのミッドテンポ、グランドビート、R&B的な雰囲気です。このシンガーは90年代後期にMark PicchiottiとドロップしたRunnin'が人気でしたね。白プレーンジャケットにBPMシールあり。晩は薄いスレがちらほらありますが、目立ったノイズもなく概ね良好です。
A1 Who Needs Enemies (With A Friend Like You) (Original Club Version) A2 Who Needs Enemies (With A Friend Like You) (Original Radio Edit) B1 Who Needs Enemies (With A Friend Like You) (Original L.P. Version) B2 Who Needs Enemies (With A Friend Like You) (Original Club Edit) B3 Who Needs Enemies (With A Friend Like You) (Acapella) C1 Who Needs Enemies (With A Friend Like You) (Club Remix) C2 Who Needs Enemies (With A Friend Like You) (Club Remix Edit) D1 Who Needs Enemies (With A Friend Like You) (Re-Recorded Remix) D2 Who Needs Enemies (With A Friend Like You) (Re-Recorded Edit) |
Montana Orchestra、MFSB、Goody GoodyにThe Salsoul Orchestraと70年代から80年代に手がけた数々の名作がダンスミュージックシーンに多大な影響を与え続けているThe Godfather Of DiscoことVincent Montana, Jr.のソロプロジェクト!オリジナルはMontana Sextet名義でのファーストHeavy Vibesに続く83年のリリースで、今作はDisc 1にオリジナル、Disc 2にThe Wild Boys(Rich In Paradiseが人気のHonesty 69の別名義)によるDeep Houseリミックスを収録した92年リリースのWパック!オリジナルの良さは言わずもがな、アカペラは色んな曲の定番サンプルネタですね。The Wild Boysのリミックスもオリジナルのテイストを殺すことなくスムースなディープハウスに仕上げていて、こちらもカッコ良し!おそらくマスター音源を使用しているので音質も良く、Deep、ガラージ系DJであればこのダブルパックで充分でしょう!D1にプレス時の混入物があり、周回ノイズが数回のりますが、ユーロスタイルのミックスなのでDeep系はスルーでお願いします。それ以外はジャケット盤ともに薄いスレがありますが、概ね良好です。
A1 How Freaky R U? (Long Hot Summer Mix) A2 How Freaky R U? (Freaked Out Mental Mix) A3 How Freaky R U? (Be A Ware PSA Mix) B1 How Freaky R U? (Freaked LP Mix) B2 How Safe R U? (Remade) B3 How Freaky R U? (Lucky Strike Mix) |
Joe Claussell、Stan Hatzakis、Tony ConfusioneらInstant HouseのホームレコードショップDance Tracks関連のレーベルJungle Sounds Recordsの3番!このレーベルのデビュー作Instant HouseのOverや次作Awadeがあまりにも鮮烈で、Deep系のファンの誰しもがDeep Houseのレーベルと認識していた中で、まさかのHip Hop!Lyn CollinsのThink (About It)にESGのUFO、トドメにAll The PeopleのCramp Your Style使いのRawでFatでJazzyな90s Hip Hop!B2のHow Safe R U? (Remade)ではGazのSing Singを使ってますね。ぶっといベースにチーキーなオルガン、形容し難いけど効果的なチャントが良い味出してます。白プレーンジャケットはシュリンク被ったまま。盤はごく薄いスレがありますが、目立ったノイズもなく概ね良好です。
A1 I Remember (Club Mix) A2 I Remember (Hard Mix) B1 I Remember (Johnny Vicious Remix) |
90年代初頭からNu GrooveからのBarnyard Orchestra名義でのTasmanian BluesなどNY Deep〜ガラージ系の作品を手掛けていたMitch Mosesの別名義。A1はハーモニカ(この人好きですよね)をフィーチャーした女性Vocalガラージハウス。A2はハーモニカは使いつつもダークなドラムの音色、空間的なエフェクトの使い方がプログレッシヴ的な雰囲気のフロアフレンドリーなミックス。B面のJohnny Viciousはメカニカルでドラッギーな雰囲気にESG使いでダークなグルーヴのテックハウス。白プレーンジャケット、盤ともに若干の使用感がありますが、特筆すべきノイズもなく概ね良好です。
A1 Room With A View (Vocal) B1 Room With A View (Dub) |
80年代に活躍していたR&BシンガーJeffrey Osborneの86年作。Arthur Bakerのミックス、The Latin RascalsのエディットにShep Pettiboneのリミックスという80年代のNYハウス〜ガラージシーンを鮮やかに彩った面々の職人仕事で、80年代らしいギミックも随所に散りばめた80s R&B的なVocalハウスです。エレクトリックなベースやエフェクトの数々が80年代のディスコなサウンドな雰囲気です。ブリッジ的に使えるDubがDJにはオススメです。ジャケットは口部分に1cmほどのカットアウトがあり、一部破れてはいますがシュリンクを被ったまま。盤は良好です。
A1 Peace In The World (Bad Boy Submix) A2 Peace In The World (Album Version) B1 Love Makes The World Go Round (Morales Mix) B2 Skip To My Lou |
Tommy MustoがリミックスしたDon't She?がガラージ系にも人気のシンガーDON-Eの92年作にして大出世作。タイトル曲のPeace In The WorldはUk Acid Jazzな雰囲気のメローチューンでR&B系にもオススメ。B1のLove Makes The World Go RoundはDavid Moralesのリミックスでフィアースな雰囲気のオープニングから軽やかにソウルフルに展開する90年代初頭のDef Mixワークのオーラ漂うミッドテンポのガラージハウス。土臭くなく都会的でありつつ程よくガラージな雰囲気は朝方にピッタリ。B2のSkip To My Louも爽やかでメリハリの効いたNew Jack Swing調の曲でR&B系にオススメです。ジャケット盤ともに良好です。
A1 Destiny (The Rave Mix) B1 Autumn Love (Future 3) |
名曲I Want It To Be Realがハウスクラシックとしても名高いJohn Roccaと今や大御所Paul OakenfoldらによるユニットElectraの名曲!このグループではJibaroとこのシングルに収録の2曲だけのリリースですが、全曲良い!今作は両曲ともに時代がらグランドビートを基調にしたトラック。A面DestinyはPaul OakenfoldとSteve Osborneの初代PerfectoコンビによるJazz Funkな雰囲気のバレアリックなトラックで、哀愁感を感じさせるギターやブレイクスのエッセンスが加わったユニークな一曲。B面のAutumn LoveはDonna Summerの名曲Love To Love You BabyをベースにSoul II SoulのKeep On MovinのビーツにTears For Fearsの80sメガヒットShoutのコーラスフック、The Soul SearchersのAshley's RoachclipとLed ZeppelinのWhen The Levee Breaksのビーツまで拝借したアトモスフェリックなグランドビート曲。マッシュアップ的な曲なのですが下世話な雰囲気一切なしの名トラックです。ジャケット盤ともに薄いスレ、軽いチリパチがありますが特筆すべきものでもなく、概ね良好です。